がん治療中の方へ

このページはがん治療に伴うさまざまな症状に対して鍼灸を試してみたい方や、がん治療に携わっている医療従事者の方に読んでいただいと考え追加しました。
ニュースです。アメリカ医師会雑誌(JAMA)に化学療法による神経障害に対する鍼の効果に関する研究結果が掲載されました。
詳しくはこちら↓
2016年にその分野の専門家たちが招かれ、アメリカ国立がん研究所でがんの症状マネジメントに対する鍼灸のシンポジウムが開かれました。その文献を読んでからおそらくあるだろうと思って国立がん研究所のウェブサイトを確認したらやはりがんの症状マネジメントに対する鍼灸に関するページがありました。
これです↓
鍼灸の簡単な紹介、がんについての基礎研究、動物実験、臨床研究の結果や鍼灸で生じる可能性のある副作用などについてまとめてあります。

このウェブサイトに以下のようなことが述べられていますので大雑把にまとめて紹介します。

鍼灸は数千年前から東アジア地域で行われてきた伝統療法のひとつです。ニクソン訪中後、ニューヨークタイムズ紙に鍼灸の記事が取り上げられて以降、中国共産党政府機関の積極的なPRにより、欧米でも広く利用されるようになりました。

鍼灸はさまざまな症状に対して広く利用されていますが、がん治療においては痛みの管理、悪心嘔吐のコントロール、疲労、ホットフラッシュ、口腔乾燥症、神経障害、不安、うつ、睡眠障害などに利用されています。

がん治療に対する鍼灸のメカニズム研究では動物モデルを用いた神経ホルモン経路の活性化や免疫調節における役割が主に注目されています。

がん患者での鍼灸臨床研究はがん治療に伴うさまざまな症状を鍼灸がどれほど緩和できるのか?についての評価を目的としたものが大部分です。

それらのうちもっとも説得力のある研究は化学療法に伴う悪心のコントロールに関する鍼灸の効果について検討したもので、そのほかには血球数の増加、リンパ球やNK細胞活性の活性化などに対する臨床効果について研究が進められています。

アメリカでは国立がん研究所のがんセンターのうち6割以上の施設で鍼灸が導入されており、がん性の痛み、抗がん剤治療による悪心や嘔吐の症状、体重減少、不安、うつ、不眠、食欲不振、疲労、口腔乾燥症、ホットフラッシュ、抗がん剤治療による神経障害、便秘や下痢、手術後の腸閉塞など、主に患者さんのQOL(生活の質)に影響を及ぼす症状に対して行われることが多いようです。

鍼灸が利用されているがん治療に伴う症状↓
  1. がん性の痛み
  2. 抗がん剤治療による悪心や嘔吐の症状
  3. 体重減少
  4. 不安
  5. うつ
  6. 不眠
  7. 食欲不振
  8. 疲労
  9. 口腔乾燥症
  10. ホットフラッシュ
  11. 抗がん剤治療による神経障害
  12. 便秘や下痢
  13. 手術後の腸閉塞など
 またがん治療に役立ちそうな鍼灸関連文献がありましたら内容を随時追加していきます。
出所が確かな情報をどんどん調べていきますのでぜひ参考になさってください。
参考文献

  1. https://www.cancer.gov/about-cancer/treatment/cam/hp/acupuncture-pdq
  2. Zia FZ, Olaku O, Bao T, et al. The National Cancer Institute's Conference on Acupuncture for Symptom Management in Oncology: State of the Science, Evidence, and Research Gaps. J Natl Cancer Inst Monogr. 2017;2017(52):lgx005. doi:10.1093/jncimonographs/lgx005