変形性関節症に対する鍼の効果

おはようございます。朝霧高原治療院の田中です。今朝は少し肌寒いようですね。
今、新しい鍼の論文、こんなのが出ましたよ〜というグーグルからのお知らせが届きました。便利ですよね。定期的にお知らせが来ます。

興味を持ったものがもうひとつあったのですがとりあえずはこれ↓
Evaluation of electroacupuncture for symptom modification in a rodent model of spontaneous osteoarthritis

コロラド州立大学のグループが変形性膝関節症に対する電気鍼の効果について12ヶ月齢のモルモット(変形性関節症が中程度に進行した月齢)で検討した研究です。電気鍼を受けるモルモットと鎮痛剤投与だけのモルモットにそれぞれ5匹ずつ分けて3週間にわたって週3回の治療を行い、その2週間後に安楽死させて歩行解析や囲いモニタリング(?)によって動作の変化について評価を行った。炎症を調べるために血液を、組織学検査と遺伝子発現を調べるために膝関節を採取した。電気鍼を受けたモルモットは鎮痛剤だけのモルモットに比べて動作パラメータに有意な改善を示した。電気鍼グループでは鎮痛剤グループに比べて補体cの血漿たんぱく濃度に低下傾向があった(補体cはこの場合炎症を見るのに使っている)。関節軟骨内の構造および抗酸化遺伝子転写物は電気鍼によって増加した。全体の組織学的スコアに両グループ間の有意差はなかった。
この研究では変形性関節症の齧歯類モデルにおいて症状に対してはよい効果があるが病気そのものや形態に対しては効果を示さないことが明らかとなった。

とのこと。
これ↓
抄録だけで本文は読んでいないのですが、炎症を調べるのに代表的な炎症促進性サイトカインのTNF-αやインターロイキン6ではなく補体cを使ったのには何か意味があるのか?そこがちょっとよく分かりませんでした。
変形性関節症に対する電気鍼の効果については比較的有用だとしている研究論文が多いし、実際に鍼していても症状の改善が見られる人が多いので、また変形性関節症には決定的に有効だ、という治療もないようなので、ある意味鍼の使い道としてはかなり適しているのではないかと考えています。

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