家庭用の低周波治療器でツボを刺激すると血圧が下がる?
こんばんは。朝霧高原治療院の田中です。毎週日曜日はしっかり休むようにしているのですが、時間を持て余したので小保方さんのSTAP細胞で有名になったNatureに鍼の論文がないかとネットで探していたら結構たくさんリストアップされていました。その中に、家庭用の低周波治療器でツボを刺激することを続けると血圧が下がる、という内容の論文がありました。
チャイナの論文なので研究の信頼性が心配ですが、一応紹介します。
これです↓
Tu, JF., Wang, LQ., Liu, JH. et al. Home-based transcutaneous electrical acupoint stimulation for hypertension: a randomized controlled pilot trial. Hypertens Res (2021).
https://www.nature.com/articles/s41440-021-00702-5
従来の高血圧治療に鍼を組み合わせると降圧剤単独よりも効果的であることがわかっているそうです。
この研究では高血圧の患者さんたちに中国製の家庭用低周波治療器を無償で配布して、腕と足のツボ左右4箇所(合谷、曲池、足三里、太谿)の場所を鍼灸師が教えて自宅でツボ刺激をさせました。
通常の血圧治療だけの患者さんが30人、通常の血圧治療プラス低周波ツボ刺激の患者さんも30人。手にある合谷と曲池を右と左それぞれ15分ずつ、翌日には足にある足三里と太谿を左右15分ずつ、1日おきに交互に繰り返したところ12週目の上の血圧が8.53mmHgも下がったそうです。
このツボ刺激が本当に高血圧治療に意味のあることなのかどうなのかは今後もし研究が進めばわかってくるのかも知れません。でも血圧を下げるために毎日30分も低周波治療器のお世話になるよりは健康的な生活習慣を身につけていく方が簡単な気がしました。
やってみたい方はツボの位置なんかをネットで調べたりしてみるといいかも知れません。
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