五十肩には鍼だけよりもお灸を組み合わせた方が効く?❷
おはようございます。鍼灸師の田中です。昨日は程よい感じで鍼が忙しく、心地よい眠りにつきました。帰りの道中に樹海の道端にテンが歩いているのを見つけました。テンは顔がかわいいですね。
さて。前回のチャイナの論文の続きです。うちではお灸は棒灸でなくセラミック電気温灸器を使っています。
以下要約です。
五十肩の患者60名をランダムに半々に分けて肩髃、肩貞、肩髎、条口、承山と阿是穴(阿是穴というのは「あーそこ」という場所という意味の鍼灸用語です)に鍼をしたグループとそれにお灸を組み合わせたグループとを比較して痛みと関節機能に及ぼす効果を比較した。
ツボに細い鍼を挿し、痛みと膨張感を患者が感じたら40分間そのままにし、お灸とセットのグループはその間に棒灸を患側の肩に行って、両グループとも鍼終了後に肩関節の運動法を行った。痛みはビジュアルアナログスケール(VAS )で評価し、肩関節の機能はConstant-Murley肩評価スケールで評価した。
両グループとも痛みと関節機能の改善を示したが、鍼単独よりも鍼とお灸の組み合わせの方がより高い効果を示した。
Clinical trial of treatment of frozen shoulder by intensive moxibustion plus acupuncture.
Gao L, et al. Zhen Ci Yan Jiu. 2019.
0コメント