Spineに掲載された鍼灸の記事 5

朝霧高原治療院の田中です。

今日も充実した1日でした。

1日の終わりにこれ↓

Trinh, Kien, MD, MSc*; Graham, Nadine, BA, BHScPT†; Gross, Anita, MSc, BScPT†; Goldsmith, Charlie, PhD‡; Wang, Ellen, PhD§; Cameron, Ian, MD§; Kay, Theresa, MHSc, BHScPT∥ Acupuncture for Neck Disorders, Spine: January 15, 2007 - Volume 32 - Issue 2 - p 236-243

doi: 10.1097/01.brs.0000252100.61002.d4

”このレビューは慢性肩こりに対する鍼の有効性に関する最も現行の科学的エビデンスのまとめである。鍼が偽治療よりも治療終了時に痛みを緩和し、不活性の治療よりも治療後および短期のフォローアップ期間に痛みを緩和するという中程度のエビデンスがある。”

という内容のよう。

2007年と結構古い。ほぼ同一の著者らが2016年に肩こりに対する鍼灸の論文をコクランレビューに載せているのでそっちを読んだ方がいいんじゃないのか?

ということでこちら↓

Trinh K, Graham N, Irnich D, Cameron ID, Forget M. Acupuncture for neck disorders. Cochrane Database of Systematic Reviews 2016, Issue 5. Art. No.: CD004870. DOI: 10.1002/14651858.CD004870.pub4. Accessed 12 December 2020.

これは2006年のコクランレビューの改訂版である、と書いてある。

コクランレビューは日本語に訳してあるのも結構あるのだけれど、今回のは日本語訳がない。

内容はこんな感じ。

レビューに含めた27研究のうち3つは急性から慢性のむち打ち関連障害患者ついてのもので参加者205名、5つは慢性筋膜性肩こりで参加者186名、5つは関節炎による変化による慢性の痛みで参加者542名、6つは慢性非特異性肩こりで参加者4,011名、2つは神経根性兆候を持つ肩こりで参加者43名、そして6つは亜急性あるいは慢性機械的肩こりで参加者5,111名であった。機械的肩こりでは鍼灸が偽鍼に比べて痛みの強さにおいてフォローアップ直後に有効であり、痛みの強さに対して偽鍼や不活性な治療と比べて短期間のフォローアップ期間に有効であり、偽鍼に比べて痛みの強さや頸椎の身体障害の改善に対して待機リストコントロールと比べて有効であることが見出された。

肩こりに対して我々は鍼灸が直後では痛みについて偽鍼よりも有効であり、短期的には痛み、機能障害に対して偽鍼や待機リスト群よりも有効だったことを見出した。統計的な均一性のため短期の結果に対する偽鍼との比較には統計的なプーリングが適切だった。メタ解析では鍼が有効という結果だった。この効果は長期にわたって持続するものではないようである。繰り返し治療を持続することが成功につながるかどうかは我々の予備研究では調査されなかった。鍼灸は副作用が少ない安全な治療法のようである。痛み、内出血、ふらつき、症状の悪化、局所の腫れ、めまいなどの副作用が報告されている。これらの研究は生命を脅かすような副作用は報告しておらず、鍼灸の費用対効果が良いことを見出している。我々の先のレビュー以来、RCTの質は改善し、我々はバイアスリスクの低いそれらについてリスクの低いそれらについて評価した。しかし質の高いエビデンスを提供した大規模な研究は少ない。


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