炎症に対する鍼の記事

朝霧高原治療院の田中です。寒いですね。

さて。
今朝目が覚めたら鍼灸の新しい記事が紹介されていました。これです↓
鍼灸が炎症にどう作用するのか?という記事です。研究したのはハーバード大学とダナハーバーがん研究所の神経生理学Ma教授のグループ。動物に細菌を感染させて鍼した際の炎症性物質の変化を調べたそうです。

その結果鍼灸は時と場合によって、またどのように行われたかによって炎症を抑制させる神経回路と炎症を促進させる神経回路のいずれかを活性化させることが示されたそうです。

つまり鍼が炎症を抑えもするし、炎症を増悪させたりもしうる、ということです。

Ma教授らが鍼の研究を始めるに当たって最初に明らかにしたかったのは鍼にどういった神経回路が活性化するのか、そしてそのプロセスがどのように全身の炎症を抑制するのか、ということだったようです。

そこでふたつの細胞について調べました。ひとつはストレスに応じて細胞内に蓄えたカテコールアミン(アドレナリンとノルアドレナリン)やドーパミンを放出するクロマフィン細胞。もうひとつは同様の作用を持つノルアドレナリン作動性ニューロン。どちらも身体の炎症反応に重要な役割を担うと考えられていて、彼らはノックアウト技術を用いてこれらの細胞が炎症反応に対する重要なレギュレーターであることを確認しました。

すでに炎症が起こっている動物のお腹と足にに高周波の電気鍼を行うと脾臓のノルアドレナリン作動性神経線維が活性化し、炎症が悪化することが示されたそうです。

一方で細菌感染させる前に同様の鍼を行った動物では鍼をしなかった場合に比べて炎症が増悪せず、生存率は20%から80%に上昇したそうです。

動物での結果がそのままヒトに当てはまるとは限りませんが、鍼は炎症が悪化して痛みが強い時に行うと炎症を増悪させる可能性があり、予防的な受療が適している、ということです。

また足だけに低周波の電気鍼を加えた場合には炎症は増悪せず、副腎(髄質)からドーパミンが分泌され、炎症を和らげたそうで、15分の通電をした場合にはしなかった場合に生存率が20%だったのに対し、生存率が60%と増加したそうです。

ちなみにうちの鍼灸院では高周波は使っていません。低周波だけ。

このやり方だとすべてのサイトカインが同時に減少するようです。
痛みがひどい時にはとにかく低周波でお腹には鍼しない、ということがポイントのようです。

今日は鍼研究の日で1日中顕微鏡を覗いてました。今朝読み始めたこれも読み終わり、充実した1日でした。

あとは家に帰るだけ。

しつこい慢性のこり、痛みに 朝霧高原治療院 鍼灸

西富士道路広見I.Cから車で5分、広見児童館南側  厚生労働大臣免許第119017号 -東大病院 物理療法 (鍼灸) 部門 推薦鍼灸院- ウェブサイト最終更新日 令和3年1月27日

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