妊娠時の鍼灸の安全性に関するシステマチックレビュー
妊娠時の鍼灸の安全性に関する2014年のシステマチックレビューをチェックしてみました。
「105の研究のうち25で詳細な有害事象に関する報告があり、有害事象で最も多かったのは刺鍼時の痛みであった。重篤な有害事象は稀であり、鍼灸との関連性はなさそうである。有害事象の発生率は1.9%であり、鍼灸に関連したものは1.3%であつた。これより鍼灸が正しく行われれば鍼灸の利用は妊婦にとって安全な療法と言える。」といった結果で、中でも興味を持ったのは流産リスクが低下しているように見える研究が含まれていたことでした。
流産リスクは全体としては15%程度で、年齢が上がるにつれて高くなる傾向があり、そのうち8割は12週までに起こると理解していますが、つわりに関して行われたこの研究では研究に参加した593名中15例、割合にすると2.5%と15%をかなり割り込む結果となっていて、妊娠前から妊娠早期にかけて受ける鍼灸がどう影響するのか興味を持ちました。
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