禁煙に対する鍼灸 無作為化比較試験
朝霧高原治療院の田中です。今日は忙しく鍼ができて幸せでした。こういう日はなんとも言えません。
さて。
先日Society for Acupuncture Research (鍼研究会, SAR)からアメリカで最も古いがんセンターのひとつであるスローアンケタリング記念がんセンター主催の鍼灸とがんに関するシンポジウムが4月に行われるという案内のメールが来ました。
どんな先生が来るのかな?と思ってまずSonia Baccetti先生について調べてみたらいくつもの論文が出てきましたが一番新しいと思われるのは禁煙に対する鍼灸の効果について調べた無作為化比較試験(RCT)でした。
これです↓
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2211766016300032?via%3Dihub#kwd0005
まず477人の喫煙者(男性172人、女性305人)が偽の漢法とカウンセリングを受けるAグループ、真の漢法とカウンセリングを受けるBグループ、真の漢法だけを受けるCグループに無作為に割り振られた。漢法介入にはツボ注射、梅花鍼、耳鍼が含まれた。非喫煙者の割合、半年後と1年後にまだ喫煙している参加者のFagerstromニコチン依存スコアを主要評価項目とした。
治療終了時に非喫煙者の割合はAグループで57.1%、Bグループで59.1%、Cグループで49.4%だった。1年後では非喫煙者の割合はAグループ(30.1%)、Bグループ(32.7%)と比較してCグループで19.1%と有意に低かった。
治療終了時と1年後の喫煙者でのFagerstrom テストでは3グループで有意差はなかった。
これらの結果から漢法は単独で使われたり、カウンセリングと合わせて使われたりすると喫煙に有効な治療法であると考えられる。今後の研究が必要だ。
みたいな研究です。
ツボ注射、梅花鍼、耳鍼が漢法か?というところには抵抗を感じますが、とにかくこれらは禁煙に有効だったようだ、といった研究でした。
眠くなりました。おやすみなさい。
0コメント