機能性ディスペプシアと鍼灸

富士市の筋膜鍼 朝霧高原治療院の田中です。
昨日読んだ論文にHe-Mu ポイントなる聞いたことのない言葉が出てきたので、一体なに?と思ったら足三里穴(ST36)と中脘(CV12)との組み合わせのことでした。これがどんな風に使われているのか知りたくてちょっとチェックしてみました。
「機能性ディスペプシア」に対してよく使われているそうです。あまり聞いたことない病気だな、と思ったら慢性胃炎のことを最近では機能性ディスペプシアと呼んでいるようです。
https://www.astellas.com/jp/health/healthcare/fd/basicinformation01.html
チャイナではよく使われているようで、臨床的な効果があるので効果の程度やその作用メカニズムを調べる研究が行われているようです。
やり方もみんな書いてあったので機能性ディスペプシアに鍼を試してみたい方はご連絡ください。
朝霧高原治療院
富士市石坂380-1 ゴルヴァティーク1F
 【予約制】090-8502-0256

機能性ディスペプシアに対するHe-Mu ポイント鍼の脳のメカニズム: RCTのための研究プロトコル
Shuai Yinら
http://www.nrronline.org/article.asp?issn=1673-5374;year=2017;volume=12;issue=5;spage=831;epage=840;aulast=
機能性ディスペプシアに対して鍼灸は広く利用されており、結果も上々である。He-Mu穴の組み合わせはよく使われており、有効であるがその基盤となるメカニズムは不明である。そこで中共の成都伝統医学大学でランダム化比較試験が進行中である。このトライアルは機能的ディスペプシアに対するHe-Mu穴の組み合わせの有効性と中枢での反応を機能的MRIを用いて調べるためにデザインされている。機能性ディスペプシアの患者105名は足三里グループ、中脘グループ、He-Muグループの3群に分けられ、すべての参加者が20回のマニュアル鍼を4週にわたって受ける。鍼は垂直に1〜2寸刺入される。回旋の角度は90〜180度で、雀啄の上下幅は0.3〜0.5寸。1分間につき60〜90回のマニピュレーションを行う。鍼はそのまま30分置鍼され、10分おきにマニピュレーションを加える。20回の鍼を始める前と終わった後にMRIを撮る。プライマリアウトカムは中共版Nepean Dyspepsia Indexによる症状の改善とする。セカンダリーアウトカムは20回の鍼の前、10回目の鍼の後、20回の鍼の後にLeeds ディスペプシア質問表、自己評定不安スケール、自己評定うつスケール、Beck の不安表、Beck のうつ表、VASスコアとした。鍼感覚と有害事象は治療効果の評価に利用される。この研究は臨床現場でのツボの組み合わせの有用性のより広い気づきを促進し、機能性ディスペプシアに対するHe-Mu 穴への鍼の組み合わせによる神経系メカニズムの説明を提供するだろう。Registration: Chinese Clinical Trial Registry, ChiCTR-IOR-15006402.


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