顔面神経麻痺に鍼が効く

鍼灸師の田中です。今日はめちゃめちゃいい天気ですね。新緑が心地いいです。

さて。

顔面神経麻痺ってありますよね。顔の筋肉を動かす神経が麻痺して顔の片側がだら〜んとしてしまう病気で、これに鍼が効く場合があります。

鍼が効くことは経験として知っていたのですが、薬と鍼とどちらが効くのか?という論文を見つけました。論文といってもいつも抄録をチェックしているだけで特別興味がない限り全文を読むなんてことはあまりないのですが。

内容としては「11件の臨床研究の結果を検討したところ鍼は薬より効くようだ」というものです。

以下要約です。

ベル麻痺治療における薬と鍼との有効性の比較:ランダム化比較試験のシステマチックレビューとメタアナリシス
Zhang R, et al. Medicine (Baltimore). 2019.

ベル麻痺もしくは特発性顔面麻痺は顔面神経の炎症による急性よ顔面麻痺である。複数の先行研究は鍼が顔面神経麻痺の治療に有効であることを示している。しかし薬との有効性の違いについてはさまざまな意見がある。そこでベル麻痺に対する鍼の有効性について評価を行った。

総勢1258名が参加した11件のランダム化比較試験について検討したところ鍼は薬物療法と比較して治癒率と有効性に統計的に有意な効果があった。 

しかし臨床研究の質はあまり高くないためこの結果については注意深い解釈が求められる。鍼の安全性と有効性についてより質の高い今後の研究が必要である。

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