デルマトームとファシアトーム
鍼灸師の田中です。またまた雨ですね。
先週に引き続きCarla Stecco先生の筋膜の論文チェックをしています。新しい知識が増えると今後の鍼に役立ちます。とてもありがたいことです。
以下要約です。
デルマトームとファシアトーム
Stecco C, et al. Clin Anat. 2019.
深筋膜への豊富な神経支配と解剖学的構成に関する知識が増え、これらの新知見によるデルマトームの再評価が必要であることが示唆されている。著者らは神経根を刺激した文献とデルマトームとファシアトームマップを比較するアプローチでデルマトームとファシアトームとの区別を示す。前者はあらゆる脊髄神経の皮枝に支配されている皮膚、皮下、表在筋膜からなる組織の部分を表し、後者は同一の神経根によって支配され、動作の主な方向を強調する力線に従って組織化された深筋膜の部分からなる。ファシアトームが固有感覚受容に重要であるのに対し、デルマトームは外感覚受容に重要である。仮にそれらに変化があれば、デルマトームは明らかに局在する痛みを、ファシアトームは筋膜解剖の組織に従った放散痛を示す。
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