効くと思っている人の方が鍼は効く

鍼灸師の田中です。ようやく晴れましたね。
朝のコーヒーが美味いです。

さて。

「効くと思っている人の方が鍼は効く」という研究結果です。興味深いですね。

以下要約です。

慢性疼痛に対する4つのRCTの結果における患者の期待の重要性
Linde K, et al. Pain. 2007.

偏頭痛、緊張性頭痛、慢性腰痛、変形性膝関節症の患者に対する4つの鍼のRCTの解析で我々は臨床結果に及ぼす期待の影響について研究した。

8週にわたり鍼あるいはミニマル鍼(ツボでない部位に鍼を浅く挿したいわゆるシャム鍼)を12回受けた864名の患者が解析に含まれた。患者らは鍼開始時に鍼が有効な治療法だと思うか、個人的に鍼に何を期待するか尋ねられた。3回目の鍼が終わった後、患者らは受けている治療からどれほどの恩恵を受けている確信があるかと尋ねられた。 

それぞれの主要評価項目に最低50%以上の改善があれば、その患者はレスポンダーと分類された。一変量解析と多変量解析はどちらも症状、介入群、年齢、性別、愁訴の期間などの交絡要因のための調整を行ったが、態度と期待は結果に有意な影響を示した。

治療期間の終了後に鍼が有効もしくは有効性が高い治療だと考えている患者と、より懐疑的な患者との間の反応のオッズ比は1.67(95%信頼区間 1.20-2.32)だった。3回終了時の個人的な期待と信頼のオッズ比はそれぞれ2.03(1.26-3.26)と2.35(1.68-3.30)だった。6ヶ月フォローアップ時の結果も同様であった。

我々の行った研究では症状の改善と治療への期待には有意な関連性があることが示された。

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