筋膜と鍼鎮痛

朝霧高原治療院の田中です。鍼の文献を読んでいると分からないところが次々と出てきて、読んでいない文献が山のように積まれてしまいます。今はスマホに入っているので山にはなりませんが、いずれにしても気分のよいものではありません。

以前解剖学の先生にその話をしたら、みんなそんなものだし、全文読まなくても抄録だけ流して読んで、興味のあるものだけ全部読めばいいんだ、なんて仰っていたのを思い出したので、スマホに溜まった文献の抄録部分だけを整理していこうかと思います。

中には全文訳したのもありますが、とりあえず抄録部分はアップしますので興味のある鍼灸師の方は全文読んでみてください。

鍼鎮痛に細胞再構築が担う役割
ミシガン大学 コナーリドル、リックハリス

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5799886/pdf/acu.2017.1258.pdf

鍼にはさまざまな痛みを和らげてきた長い歴史があるが、そのメカニズムの多くは不明、あるいは間違って理解されている。このレビューではさまざまな方法、さまざまな目的で行われてきた鍼の研究を紹介している。特に経穴内あるいは周囲の結合組織面の重要性にフォーカスした。そのトピックに関する本やジャーナル記事を手作業で探索した。鍼の効果の中でも特に鎮痛をどのようにもたらすかについて、さまざまな研究が異なる(そして時には相互に関連する)メカニズムを提供したが、中でも結果的に周囲組織にかかっている力を減少させる細胞外マトリックスの再構築の重要性が示されてきている。これにより局所のメカノレセプター(機械受容体)の持続的な刺激を、言い換えれば慢性の痛みや不具合を減少させる。細胞外マトリックスは鍼の効果に関する研究の重要な領域になってきている。

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