鍼とコーヒー

朝霧高原治療院の田中です。今日は即位の礼ですね。せっかく日本にいるので日本的なものを見たり聞いたり体験したりして楽しみたいと思います。
とは言ってもなにか今日特別なことが予定されてるわけでもなく。朝からコーヒーを入れてご飯を炊いて、なんてことをしてるわけですが、ご飯が炊き上がるまでの時間に以前読んだ鍼の文献の抄録だけ訳してアップしようかと思います。
以前少し触れましたが、カフェイン摂取が多いと鍼が痛みに効かなくなる、といった内容のものです。
これを読んでから治療院では緑茶ではなく十六茶を置くようにしました。コーヒー飲んでも全然効いちゃってるから大丈夫、なんていう患者さんもいますが、一応…
皆様よい1日をお過ごしください。

術後疼痛のマウスモデルに対する鍼鎮痛はカフェインで阻害される
Ari O Moreら
痛みに対する鍼がよく研究されている。しかし鍼鎮痛に日常の食事がどの朝ような影響を及ぼしているのかについてはよく研究されていない。最近、鍼鎮痛におけるアデノシン受容体の役割が示されたが、世界で最も一般的に消費されている食品成分のひとつであるカフェインはこれらの受容体の拮抗剤である。この研究では鍼鎮痛に対するカフェインの影響について調べるために切除後疼痛モデルを用いた。カフェインを急に、あるいは慢性的に投与したマウスに肉球を切除する手術をしてから鍼をした。両側の三陰交(SP6)に鍼を挿し、マニュアル鍼、電気鍼を施行した。
どちらの鍼もカフェインを急に(10mg/kg 腹腔内投与)投与すると鍼鎮痛が完全に覆されることを見いだした。持続的な投与では西側諸国およびチャイナでの平均的な1日カフェイン消費量を模した2つの容量を用いた。興味深いことに西側諸国のカフェイン容量(70 mg/kg/day) を飲み水に8日間加えると鍼鎮痛が覆されたが、チャイナの容量 (4 mg/kg/day) では覆されなかった。これらの結果はカフェインの使用がさまざまな鍼の鎮痛効果を阻害することを示している。加えて我々の所見はヒトの食品摂取レベルに相当するカフェインの量が鍼研究の場における混乱要素になることも示している。

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