変形性膝関節症に対する自己指圧
朝霧高原治療院の田中です。もう寝る時間を過ぎていますが、これからお風呂です。
今日はお昼に丸亀製麺でサンマの天ぷらとうどんの並盛りを食べてきました。時々うどんを食べに出かけていますが、これまでは行くとついつい大盛りを頼んでしまい、天ぷらもかき揚げとれんこんを自動的に1つずつ皿に乗せてしまっていましたが、今日からは少し変えました。
鍼と合気道を終えて帰宅して、溜まっていた文献の抄録を1つ訳しましたので載せておきます。今後は膝に限らず患者さんのツボにパイオネックス(タックプレス鍼)を貼りつけて毎日自分で圧すように勧めることにしようかと思います。
さて抄録です。
Self‐Acupressure for Older Adults With Symptomatic Knee Osteoarthritis: A Randomized Controlled Trial
変形性膝関節症の症状を持つ高齢患者に対する自己指圧:ランダム化比較試験
リディア W. リーら
2017年4月24日
この二重盲検比較試験は変形性膝関節症の老年者で、自己指圧が痛みと身体機能の改善に及ぼす効果について調べる目的で行われた。参加者はコミュニティから集められた変形性膝関節症の症状を持つ成人(150名、平均年齢73才)で、正しい指圧、偽の指圧、通常治療の3群に割り振られた。正しい指圧、偽の指圧の群の参加者らは8週の間、週に5日、1日1回自分で指圧をするように言われた。開始時、4週、8週時にセンターを訪問した際に評価票が回収された。加えて、痛みのレベルが数的ランク付けスケール(NRS)を用いて電話で週毎に評価された。変形性膝関節症におけるWOMACスコアを主要評価項目、主観的および客観的身体機能測定、NRS、身体機能測定を副次評価項目とした。開始時から8週までの変化の平均の群間の差を調べるために線形混合回帰解析が行われた。
通常治療に比べてどちらの指圧の群の参加者も8週時のWOMAC痛み、NRS痛み、WOMAC機能を有意に改善させた。正しい指圧と偽の指圧はどの結果に対しても有意な差はなかった。自己指圧は変形性膝関節症の高齢患者の痛みや身体機能を改善するのに通常治療よりも優れている。なぜなのかは不明だが、プラセボ効果が役割を担っている可能性がある。
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