鍼のひびき3

こんにちは。朝霧高原治療院の田中です。今日はいい天気ですね。予約が3件しか入っていないので、こういう日にしかできないことをしたいと思うのですが…ぶらり佐野川温泉なんかも魅力的ですね。でもこれだけまとまった時間があると治療院のパンフレットなんかを作ったりするのにも最適ですね。悩みます…

ところで河口湖で今ガソリンを入れるっていうとリッター149円なんですけど、富士で入れるとリッター137円なんですよね。40リッター入れると480円違うんですよ。悩みませんね、絶対いつも富士で入れます。

さて昨日焼きサバ定食の待ち時間に目を通した論文に引用されていた鍼のひびきの特性把握っていう論文ですが、これを読んでたら日本晴れ関係なくなっちゃいそうですね。本文で15ページあります…とりあえず抄録部分だけパーっと訳して、本文は数日かけてダラダラ読むことにします。

みなさまよい一日を。

鍼のひびき反応の特徴把握 
Kathleen KS Huiら, 2007

鍼をするとその刺激で中医学(TCM)で臨床効果に対して極めて重要であると考えられている特有の感覚、鍼のひびきが生じる。鍼のひびきがどのような感覚で構成されているのか、それらの分布と強さ、経穴との関係、従来の体性感覚あるいは侵害性反応とどのように比較するのかなどを示す適切な実験データはない。

これらの事柄に対するエビデンスを提供し、鍼のひびきの基盤となる感覚の特有性や感覚の分布に関する鍼のひびき現象の本質を特徴づけすることがこの研究の目的である。
(訳に確信なし。原文はThe objective of this study is to provide scientific evidence on these issues and to characterize the nature of the deqi phenomenon in terms of the prevalence of sensations as well as the uniqueness of the sensations underlying the deqi experience.)

鍼を受けたことがない42名の健康なボランティアの合谷(LI4)、足三里(ST36 )、太衝( LV3)にfMRIを撮りながらバラバラの順序で鍼をした。鍼の前に侵襲なしの触刺激(比較対照)として経穴をvon Freyモノフィラメントで優しくタッピングした。各手技の終わりに被験者は刺激中に質問票に書かれた、あるいはその他の感覚が生じたか尋ねられ、もしあった場合にはその強さを1〜10までの数字で表すように言われた。鍼と触刺激との反応を比較するためt-検定、分散分析、Spearmanの相関、Fisher正確確率検定で統計解析を行った。

最小閾値をすべての感覚の合計スコアが3とした場合、ひびき反応が生じたのは触刺激では24%だったのに対し、鍼では71%だった。個々の感覚の頻度や強さは鍼で有意に高かった。鍼のひびきに関連する感覚の中では疼き、痛み、圧が最も多く、チクチク、しびれ、鈍痛、重さ、温感、膨張感、冷感があった。時々意図せず鋭い痛みが短時間生じることがあった。鍼と触刺激との最も目立ったひびき感覚の違いは疼き、痛み、圧、鈍痛であった。

TCMにでの顕著な役割と一致するように合谷(LI4)は反応、感覚とも最も大きく、鍼と触刺激との最大の違いは疼き、痛み鈍痛の頻度と強さだった。興味深いことにとほとんどの場合、痛みの文献に書かれているのとは逆に、鈍痛は鋭い痛みの前に、あるいは鋭い痛みがないまま生じた。感覚の特性をまとめるためのアプローチをひびきの合成と呼んだが、これを経穴毎のひびきの違いを説明するのに提唱して用いた。

鍼のひびき反応の複合的なパターンは特に腱筋膜の線維をゆっくり伝わる有髄神経線維、無髄神経線維と関係がある。この研究は鍼のひびき反応の特徴と神経線維との関連に関する科学的データを提供した。結果は臨床に関連があり、現代の神経生理学の概念に一致する。これらはひびき現象に関する将来の研究の基礎を提供する。

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