ドライマウスに対する鍼

朝霧高原治療院の田中です。

スローアンケタリング記念がんセンターからの口腔乾燥症に対する鍼の報告です。

この報告によれば鍼が健常者、がんの放射線治療やシェーグレン症候群で口腔乾燥症を改善させることがすでに示されているらしいです。がんセンターにフライヤーを置いて参加者を募った、なんてことまで書いてあります。唾液量はコットンガーゼを口に含ませてその重量の変化を調べることで測定しています。聞けば当たり前に聞こえるけど、よく考えてます。

鍼自体は簡単なので、もしドライマウスで困っていて鍼を試してみたい人がいらしたらご連絡ください。

二間穴への鍼に関連した機能的MRIの変化と唾液産生
Deng G, et al. BMC Complement Altern Med. 2008.

臨床研究では鍼が唾液産生を刺激し、口腔乾燥(ドライマウス)を減少させることを示唆している。我々はこのような反応に関連する神経的な基盤についての研究に興味を持った。無作為化偽鍼比較患者盲検化試験で、20名の健常者のボランティアが無作為に鍼と偽鍼を受けた。その介入中に活性化もしくは不活化された大脳皮質の領域を機能的MRIで評価した。また唾液産生も測定した。口腔乾燥症の治療に臨床でよく用いられる二間穴(LI 2)への片側のマニュアル鍼刺激は両側の島皮質および隣接する弁蓋部を活性化させる。隣接する部位への偽鍼は活性化も不活化もさせなかった。偽鍼と比較して鍼はより多くの唾液を生じさせた。二間穴への鍼は偽鍼刺激では生じない神経の活性化に関連がある。神経画像的な信号の変化は唾液産生に関係しているようである。

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