アレルギー性鼻炎に対する鍼灸 その1

こんにちは。朝霧高原治療院の田中です。
今日は河口湖で鍼をしています。
今少しの間時間ができたのでちょっと論文チェックに使いたいと思います。

さて。

2010年にオーストラリア退役軍人省が、そして2013年にアメリカ退役軍人省が発表した鍼灸エビデンスマップに鍼が効く疾患、というカテゴリーがあって、その中にはやはり痛みに関する疾患名が多いのですが、そして痛み、特に慢性の痛みには鍼灸は効く、という印象を私自身も持っているのですが、アレルギー性鼻炎がその中に含まれているのは少し戸惑いました。

言われてみれば私自身もアレルギー性鼻炎だったのですが、鍼するようになってからはあまり酷くはないようですし、慢性の痛みの治療で定期的に通院されている患者さん方も言われてみれば花粉症が酷くて困る、という方はあまりいないような気がします。

それで今回はアレルギー性鼻炎に対する鍼灸の論文を読んでみようかと思います。

見つけたのはドイツの🇩🇪シャリテ大学医療センターのWitt先生とBrinkhaus 先生が2人でまとめた「アレルギー性鼻炎に対する鍼灸の効果、有効性、費用対効果」という論文です。10年前のものですが。
これです↓

アレルギー反応鼻炎には季節性と通念性があるが、ヨーロッパではそのどちらについても補完代替医療で治療する人が増えているようです。どうやって数字を出したか分からないけど17%〜19%のアレルギー性鼻炎の患者さんが鍼灸を受けているらしい。

10年前の時点ではそれまでに行われた研究では被験者の数が少ないこと、比較対照群の欠如などが理由で鍼がアレルギー性鼻炎に効くがどうかは分かっていなかったらしい。

それが2017年のオーストラリア鍼灸漢方協会のまとめでは「鍼灸が効く疾患」にカテゴライズされているのだけどどういった経緯でそうなったのか知りたいところです。

アレルギー性鼻炎に対する鍼灸は主に効果について研究されているそうです。「効果」と「有効性」は同じように聞こえるけれど何が違うのか調べたら以下のサイトがありました。

効果とは「特定の介入が理想的な状況下でどれほど効果的なのか」を表すのに対して、有効性は「特定の介入が実際の社会でどれほど効果的なのか」を表すらしい。

へえー、という感じ。

季節性のアレルギー性鼻炎に対する鍼灸研究3つのうち、鍼と偽鍼との間に有意差があったのはひとつで残りの2つでは有意差は見出せなかったそう。

なんだかこの10年前の論文読むの、面倒になってきちゃいました。はぁー。
読むの中止。

2017年のオーストラリア鍼灸漢方協会が「効く」と言ってる根拠になってるやつを探してそっちを読んでみよう。
今日はおしまい。









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