骨粗しょう症に対する鍼
朝霧高原治療院の田中です。更新は久しぶり。今日は日曜日で庭の芝刈りなどをしました。最近は動物に鍼をした時の効果についてなるべく多く調べていて、色々と知らなかったことが書かれていたりするのですが、骨粗しょう症に対する鍼について書かれたものがありました。
これです↓
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0254627218301109
ネズミの一生は2年くらいだそうで、2ヶ月くらいで交配が始まり、12ヶ月位で子供を産まなくなるそうです。単純にヒトに置き換えることをできないけれど、この論文では9週つまり交配が始まる少し前くらいのラットの卵巣を摘出して骨粗しょう症になりやすくして、11週から26週まで週に3回、腰にある腎兪というツボに鍼をしたそうです。
鍼をしたラットはしなかったラットに比べて体重が少なく、腰椎の骨密度が高い状態が保たれたようです。
ラットの足三里と三陰交という足のツボに鍼をした同様の研究では膝下の骨の骨密度が高い状態に保たれるだけでなく、腰の骨の骨密度も高い状態が保たれたようなので、もしかしたらヒトでも鍼をしていると骨が丈夫に保ちやすいかもしれません。
臨床的には18才くらいから鍼に通ってくる女性はほとんどいないのでもうちょっと妙齢になってからのラット、例えば10ヶ月くらいから鍼をし始めて1年半くらいで骨密度がどうなるのかを調べるような研究が行われてくれると鍼灸師としてはありがたいところです。
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