高齢者の睡眠障害に耳つぼ指圧

おはようございます。朝霧高原治療院の田中です。


次は高齢者の睡眠障害に対する耳つぼ指圧の効果のメタアナリシスをしたサウスコリアの文献です。これ↓

https://www.koreascience.or.kr/article/JAKO202019550428150.pdf

抄録だけ英語で後はハングルなので抄録だけ読んでみます。


この研究は高齢者の睡眠障害の改善に対する耳つぼ指圧の効果を分析した。このデータは国内および外国のデータベースから集めた。キーワードは「耳」「睡眠」「不眠症」などとした。選んだ文献のバイアスリスクの評価にRoBとRoBANSを使用した。RevMan 5.3.を使ってメタアナリシスを行った。386研究のうち7研究が選ばれた。睡眠スコアによれば介入期間が4週未満の研究はコントロール群より有意に高い25.66(信頼区間95%: 20.18-31.14)の荷重平均差を示した。同様に介入期間が4週よりも長い研究ではコントロール群より有意に高い荷重平均差を有し、前者は8.59の荷重平均差 (信頼区間95%: 6.26-10.92)を示した。調整期間が4日より長い研究のスコアはSMD2.27(信頼区間95%: 1.82-2.72)とコントロール群より有意に高かった。耳つぼ指圧は睡眠の質および睡眠の満足度において高齢者の睡眠障害の改善に効果的だった。


へ〜!耳を指圧するだけで睡眠の質と満足度が高くなるっていうんなら副作用もなさそうだし、不眠傾向の人は試してみるといいかもしれません。


WMD、SMDについてわかりやすく解説されたウェブサイトがありました。

これです↓

http://www.grade-jpn.com/outcome-jp.html


「一般的なアウトカムの種類としては2値アウトカム(脳卒中、心筋梗塞、死亡などのイベント発生の割合など)と連続値アウトカム(潰瘍の症状の減少や日数、輸血量、肺機能の変化など)の2種類がある。前者ではオッズ比や相対危険度がよく使われるが、後者では測定尺度の単位が同じ場合は介入群と対照群の平均値の差(加重平均の差weighted mean difference; WMD)を使って統合し、測定尺度の単位が異なる場合には、標準化平均差(standardized mean difference;SMD)すなわち平均の差を標準偏差で除したもので統合する。」


分かりやすい!

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